北摂で柴犬くんと暮らす日々

暮らしの中で気づいたことを書き綴る日記です。

柴犬くんの気持ちの切り替え方

犬のいつもの散歩コースは、だいたい4つある。その日、どのコースを選ぶかは、犬と人間が何となく探り合って決まる。

散歩中、おやつをくれる方々がいて、柴犬くんは、大変楽しみにしている。いや、楽しみにしているを通り越して渇望している。しかしだからといって、柴犬くんは、おやつをくれる人がたくさんいるコースばかりを選ぶわけではなく、4つのコースをまんべんなく行きたい様子。日々パトロールしているつもりなのかな。

人間は、「人と会いたい」「坂道を上りたくない」などの気分によってどのコースにするかを決める。

柴犬くんは、家を出て歩き出し、コースの分かれ道に来ると、リードの動きで、後からくる私がどっちに行きたいかを察知する。私に同意の場合は、そのまま進むが、「えぇ?」と言う時は後ろを振り返って、「今日はこっちやろ?」というように行きたい方に顔を向ける。私が折れるときもあるし、向こうが折れるときもある。行きは揉めることはあまりない。

問題は帰りだ。トイレもしたし、さぁ帰ろうとなっても、柴犬くんは帰りたがらないときがある。「まだおやつをくれる人が来ていない」とか、「まだ遊び足りない」とかいう理由なんだと思うが、こちらは1時間以上も散歩につきあえないので、「帰るよ」とリードを引っ張る。

すると、他の犬が見てようが、道路の真ん中だろうが、お腹を見せてひっくり返る!

これが彼の気持ちの切り替え方。

一般的に、柴犬は警戒心が強く、外でこんなことはしないらしい。

しかし、昔からやる。

一番最初にやったのは、2歳かそこらの歳。車でお出かけし、帰り際、車に乗るのを拒否した時。お腹を出してひっくり返ったので、お腹を撫でてあげると、すんなり車に乗車した。「いややけど、撫でてくれたから乗ってやるわ」ということなんだろう。

教えたわけでもないに、自分で気持ちを切り替える方法を知っているなんて「すごい!」と感心してしまった。

けれど、最近、撫でる時間が徐々に長くなってきている。「さぁ、撫でたよ、帰ろう!」と言っても、すぐにはOKが出ない。撫でが足りないということらしい。頑固に意思を曲げないよりは良いかと、私は腕が疲れて痛くなるまでガシガシ撫でまくっている。