北摂で柴犬くんと暮らす日々

暮らしの中で気づいたことを書き綴る日記です。

人の作品を取り上げるときに大事なことは?

漫画家さんの痛ましい死で、原作者とドラマ制作者の関係性が問題になっています。

私が視聴者として、漫画や小説から、アニメやドラマや映画になった作品を見るときは、全く別物と思ってみるようにしています。同じものと思って見ると、ストレスになることがあるからです。そして実写になったときに、どこが原作と違うか見るのを楽しんだりもします。

一方、クリエイターは血を吐く思いをして、作品を生み出しており、作品は自分の命そのもののようです。

パパラッチのことを言っているので、趣旨はずれますが、Todd Rundgren Golden Gooseという歌を思い出しました。

Everybody wants an egg from the golden goose
But no one cares if they're the one who kills the golden goose

誰でも金のガチョウの卵はほしいものさ
だけどそのガチョウを殺したのが彼らでも、誰も気にしやしないのさ』

卵は欲しがるのにガチョウはないがしろにされるというのは、クリエイター共通の苦悩なのかもしれません。

私は何かを創り出しているわけではないので、クリエイターの気持ちはわからないのですが、卑近な例をあげれば、家をリノベーションしたときに、マイホーム雑誌の方が取材に来られたことがありました。どんな風な記事になっているのか楽しみにしていましたが、届いた雑誌を見て正直がっかりしました。

建築家さんたちと話し合いを重ねて決めた家への思いやこだわり部分-元の家のままの頑丈そうな梁、雰囲気のある珪藻土の壁や、迷いに迷って選んだ朱色の扉-がフィーチャーされていなかったのです。

私もブログで他の人の作品を取り上げることがあります。その時に大事なことは何かと考えてみると、

  クリエイターに敬意をはらうこと

  本質を見抜いたうえで、作品を取り上げること

だと思いました。本質をとらまえる力を磨いていかないといけませんね。