北摂で柴犬くんと暮らす日々

暮らしの中で気づいたことを書き綴る日記です。

おやつチケット

先日、犬のおやつとして鹿の角について書いたのですが、実は鹿の角をあげた最初の日に困ったことが起きました。

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それは、鹿の角があまりにも気に入りすぎて、「返して」と言っても、返さなかったことです。

あまり長い時間、鹿の角を噛みすぎると、歯が摩耗する危険性があります。なので、10分ほどで返してもらおうと思っていたのですが、「返して」といっても、離そうとしません。

元々、柴犬くんは執着の強い子で、おやつの入ったコング(犬のおもちゃ)や、ぴぃぴぃ音が出るボールを返さないことがありました。

なので、まだ子犬のとき、トレーニングしようと、餌を食べている途中に、餌のトレーを取り上げてみました。しかし、餌には何にも反応しません。お利巧に待っています。でもコングを渡すと、私が近寄るだけで、「うぅっ」と唸ります。私の手から渡しているのにもかかわらず、私に取られるまいと必死になります。「いや、私が君にあげたんやで!コングを無理に取り上げたこともないし。」

で、今回も「またはじまった~」と思い、夫と二人で鹿の角を返すように促しました。しかし、柴犬くんの態度は硬化するばかりで、歯を剥きだしたり、吠えたり、もはや、ペットではなく、みるみるうちに獣に変貌していきました。

そこで、おやつをあげて返してもらおうかとも思いましたが、この時点でおやつを渡すと、「吠えたらおやつをもらえる」「脅したらいいことがある」と思われてしまいそうです。

なのでその時は、なかば強制的に、鹿の角を取り上げましたが、明らかに柴犬くんは私たちに不満を持ったようでした。「あいつら、なんで僕をこんなにいじめるんだ!」と思ったに違いありません。

そこで次の日、2人がかりで柴犬くんを追い詰めるような態度だったことを反省し、新たな作戦を練りました。柴犬くんのテンションが高くならないうちに、「おやつだよ」と声掛けして、おやつと交換で鹿の角を渡してもらうことにしました。すると作戦は見事に成功し、柴犬くんは穏やかに鹿の角を渡してくれました。

でも、次の日は思っていたのと違う展開に。鹿の角を渡すと、すぐに返してくるのです。どうやら、「おやつをくれ!」と言うことらしいです。あんなに、渡すの渡さないのでもめた鹿の角を、こんなにあっさり、渡しにくるとは。。。鹿の角が「おやつチケット」になってしまいました。

「鹿の角を持ってきたので、おやつをください」


そして今では、鹿の角を一通り噛んで満足すると、自分から持ってくるようになりました。あんなに返すのを渋っていたのに、今では自主的に持ってきます。ワンコのしつけはやりかた次第ですね。