北摂で柴犬くんと暮らす日々

暮らしの中で気づいたことを書き綴る日記です。

ブギウギ

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」を楽しく見ています。戦前から戦後にかけて活躍した歌手 笠置シヅ子さんをモデルにしたドラマです。

まず、オープニングの映像が素晴らしいです。恐らくかつてのNHK人形劇のオマージュと思われるからくり人形が、ハロウィン風の不気味な様相で踊っています。それに合わせたアニメーションがとても凝っていて東欧風の色合いが素敵です。

同じ朝ドラで「おちょやん」のオープニングも、いぬんこさんの絵が可愛らしく大好きでした。今回の映像も毎回見ても見飽きることがありません。

そして、このドラマはキャスティングが素晴らしいです。笠木シズ子役の趣里さんは、歌って、踊って、コメディエンヌとしての間合いもバッチリで、人を惹きつけます。

対照的に風格のある淡谷のりこ役の菊地凛子さんも存在感があります。また、ベテランの近藤芳正さんは言うまでもなく、お笑いタレントの黒田有さんもいい味を出しています。

中でも、私のお気に入りは、吉本興業の創業者 吉本せい役の小雪さんです。まず、初登場時の威厳のある佇まいに、圧倒されました。そして、毎回あまりの恐さにドキドキしながら見ていました。一番好きなのは、第81回のマネージャーが結婚の許しを得ようと土下座をしたときのシーンです。ドスの効いた声で

  「くさい芝居はやめっ」

カーッ、痺れました。

抒情的な音楽が流れ、感情を揺さぶられている状況なので、朝ドラだし丸く収めて、結婚を許すのかなと思ったら、このセリフです。脚本も素晴らしいです。

雰囲気俳優と思っていましたが、演技派なのですね。雰囲気俳優としての小雪さんも大好きですが、今回の演技にすっかり魅了されました。

もしも次の「極妻」があるとすれば、主演俳優は小雪さんで決まりです!